人生で一番輝いていた日の記録

 フォトスタジオ・ディノでは、生前に遺影用の写真を撮影することを提案しています。遺影写真とは、告別式や葬式の時に祭壇に掲げる写真でもあり、仏壇や仏間に飾る写真のことでもあります。宗派によっては仏教とは違う様式のこともありますが……

遺影用の肖像写真 遺影用の肖像写真

 亡くなった後で写真撮影することは極めて稀(というか皆無に近い)です。生前の元気なうちに撮影された写真を葬儀屋に頼んで遺影写真にするのがよくあるパターンです。結婚式の集合写真から切り抜き加工もできますが、拡大率が高いため画像が粗くなるのが難点です。

 それなら、自分がいちばん輝いていた時の写真を使ってほしいと思うのが人情でしょう。そこで、ディノではまだまだ元気なうちに遺影用の写真を残しておくことを推奨しています。老け込んだり病気になったりしてからでは元気な写真は撮れないからね。

 祭壇用の遺影写真を語るとき、思い起こされるのはザ・ドリフターズのリーダーだった、いかりや長介の告別式のときの遺影写真です。ウッドベースを弾く姿が印象的でした。

 この元になったのはキリンラガービールのCM 画像です。ウッドベースを弾くいかりや長介の姿が採用されました。彼はその筋では知られたベース奏者でした。

いかりや長介のCM 【キリンラガービールCMのいかりや長介】 コメディアンのイメージを払拭するカッコよさが注目されました。大人の雰囲気で、ただただ格好よかったですね。告別式の遺影写真には、もちろん缶ビールは写っていませんが……(画像は当時のテレビCMから)

 ザ・ドリフターズは世間ではコメディアンのグループと思われているようですが、元はれっきとしたバンドです。ザ・ビートルズの日本公演の時には前座を務めました。当日は演奏することはなく終始ずっこけギャグに徹してましたが、後で聞いた話ではビートルズの公演で演奏するのは憚られたからからだとか。

 ああいう写真が撮れたらいいなと、常々考えています。もしご自身に趣味があり、自分らしい写真を残したいと思われるのなら、ギターでもベースでも何でも持ち込んでちょうだい。最高の一枚を残すお手伝いをさせていただきます。

趣味のカメラを手にした遺影写真
 「この人、カメラが好きだったよなぁ」